「離乳食、ぜんぜん食べてくれない…」
「わたしの作り方が悪いのかな…」
そんなふうに自分を責めているママさん、パパさん。先に結論を言わせてください。
離乳食を食べないのは、あなたの料理のせいじゃないかもしれません。
わが家の長男は、プロが作った離乳食すら一口も食べない赤ちゃんでした。当時のわたしは、毎日本当に途方に暮れていました。
でもその長男、いまは10歳。お肉が大好きで、野菜も食べれるようになり、ごはんをおかわりする小学生に育ちました。
この記事では、離乳食を食べない長男に悩み抜いたわたしの体験談と、当時わたしを救ってくれたものたちを紹介します。いま真っ暗なトンネルの中にいる方に、「そういう子もいるんだ」「ちゃんと終わりが来るんだ」と少しでも思ってもらえたらうれしいです。
憧れだった離乳食デビュー、まさかの全拒否

長男の離乳食を始めたのは、生後5ヶ月の頃でした。
初めての赤ちゃん。離乳食をあげることに、ずっと憧れていました。「市販じゃなくて、絶対に手作りのものをあげたい!」と気合も十分。離乳食の時間って、赤ちゃんとママの幸せな時間…そんなイメージだったんです。
そして迎えた、記念すべき初日。
まっっったく口を開けてくれませんでした。笑
スプーンを口に持っていくと、頑なに口を閉じて、のけぞって大泣き。「え、こんな反応するの!?」と、ただただびっくりでした。

幸せな時間はどこへ…!?
当時は支援センターに毎日通っていたので、ママ友やスタッフさんにたくさん相談しました。「最初は食べないよ」「少しずつ慣れて、食べるようになるよ」と励ましてもらって、しばらくすると10倍がゆ・さつまいも・かぼちゃ・バナナは食べるように。少しホッとしました。
でも、そこからが長かった。それ以外が、まったく進まないんです。
「訓練だから」と頭でわかっても、感情がついていかない
支援センターの先生には、こう教えてもらいました。
「離乳食は訓練だから、食べなくても習慣としてあげたらいいんだよ」
頭では理解できるんです。でも、感情がついていかない。頑張って作ったものを食べてもらえないことって、わたしの人生で初めての経験だったから。
当時は専業主婦で、「育児がわたしの仕事」と思っていました。だから離乳食が進まないことで、自分を責めました。周りでよく食べる赤ちゃんの話を聞くたびに、比較して焦りました。
いま思えば小さな悩みだけど、当時は本当に、ごはんの時間が苦痛でした。
プロの離乳食も、一口も食べなかった日

「わたしの料理がダメなの?」と悩んだわたしは、地域の離乳食教室に参加しました。プロが作った離乳食なら食べるかもしれない、と。
結果。プロの離乳食も、一口も食べませんでした。衝撃でした。
周りの赤ちゃんの中には、パクパク完食する子もちらほら。うちの長男は、いつも食べているお粥にすら口を開けません。仕方なく、わたしが完食しました。笑
でも、この日があったおかげで気づけたことがあります。
長男は「わたしの料理が嫌い」なんじゃなくて、「食にあまり興味がない子」だったんです。さらに、初めての場所と初めて会う人に警戒すると、お粥すら食べないほど環境の変化に敏感な子だということも分かりました。
実際、家でもごはんの時間になってもずっと遊んでいて、食べることの優先度がとにかく低い。(実はこれ、小学生になった今でもそうです。注意しないと食事中に遊び出します…)
慣らし保育でも、給食を一口も食べなかった
先輩ママからは「給食はみんなと食べるから、家よりよく食べてくれるよ!」と聞いていました。だから、ちょっと期待していたんです。
ところが慣らし保育の初日、給食を一口も食べず。お茶も飲まず、ずっと大泣きしていたそうです。そんな話、周りのママから聞いたことがなくて、心配で胸がぎゅっとなりました。
しかもこの日、お迎えは12時半(給食のあと)。てっきり給食を食べてくると思っていたわたしは、お昼を何も用意していませんでした。帰りの車の中、空腹の長男に大慌て。翌日のお迎えには、大好きなスティックパンを持参しました。
先生は「今日は初日なので、少しずつ慣れて食べられるようになりますよ」と言ってくれて。その言葉どおり、3日もたたずに給食を普通に食べるようになりました(偏食はあるものの)。プロの言葉って、すごい。
わたしと長男を救ってくれたものたち
①野菜ハイハイン(赤ちゃんせんべい)
7ヶ月頃、ママ友から「赤ちゃんせんべいならあげやすいよ、試してみたら?」と教えてもらい、細かく砕いて恐る恐るあげてみたら…これが大ヒット!びっくりするくらい、おいしそうに食べてくれたんです。その日から毎日あげました。
主原料は国産のお米。かぼちゃやほうれん草など緑黄色野菜が練り込まれた「野菜ハイハイン」を選ぶことで、罪悪感も和らぎました(※原材料は現在の商品情報です)。
さらに、新しい食材を赤ちゃんせんべいにちょっとディップしてあげると、すんなり食べてくれることも発見。(たまに気分で拒否されたけど。笑)
当時のわたしは、開発してくれた会社に心から感謝したかった…!
②スティックパン
10〜11ヶ月頃からは、アンパンマンやクマのパッケージのスティックパンも食べるようになりました。このアイテムにも、本当に助けてもらった。
ただ、砂糖が多めなので毎日あげるのは罪悪感が…。なので、にんじんやかぼちゃを入れた米粉のパンケーキもよく手作りしていました。少しでも野菜が取れるように、の一心で。
③市販のベビーフード
「絶対に手作り!」と意気込んでいたわたしですが、市販のベビーフードにもたくさん助けてもらいました。味付けが少し濃いめだからか、意外と食べてくれるんです。
「この子、濃い味が好きなんだ」という発見までありました。手作りにこだわって苦しくなるより、頼れるものには頼る。それでいいと今は思います。
いろんなメーカーから発売されていますが、和光堂のものをよく購入していました。

市販品は手抜きじゃなくて、生存戦略!
一番しんどかった日の話
一口も食べずに、お茶碗を投げて拒否された日がありました。
いま思うと大人気ないけど、1歳にもならない赤ちゃんに、本気で怒ってしまいました。
それくらい、追い詰められていたんだと思います。毎日頑張って作って、毎日食べてもらえない。それが続くって、想像以上にこたえるんですよね。
「一人で食べさせない」がわたしの生存戦略でした
一人でお昼ごはんをあげようとすると、気が狂いそうになる。そう気づいたわたしは、支援センターにお昼ごはんを持参して、毎日昼過ぎまで通うことにしました。
誰かがいる場所で食べさせるだけで、気持ちが全然違うんです。食べてくれなくても「今日もダメだったか〜」と流せる。わたし自身の気分転換にもなって、この習慣には本当に救われました。
いま、離乳食で悩んでいるあなたへ
長男の体験から、わたしが伝えたいことをまとめます。

- 離乳食を食べないのは、料理のせいじゃないことがある
- 「食にあまり興味がない」タイプの子もいる
- 市販品に頼るのは手抜きじゃなくて、生存戦略
- 一人で抱え込まず、誰かのいる場所で食べさせるのもアリ
あんなに食べなかった長男は、年少の頃から食べられるものが一気に増えて、今ではお肉大好きな10歳になりました。
あの頃のわたしに言ってあげたい。「大丈夫、この子はちゃんと大きくなるよ」って。
※食べない日が続いて体重が増えないなど気になることがあるときは、かかりつけ医や保健師さんなど専門家に相談してくださいね。