「野菜、食べない…」
うちには男の子が3人いるんですが、3人そろって野菜が苦手です。しかも困ったことに、タイプが違うだけで「苦手」という一点だけはきれいに一致しているんですよね。
食べられる野菜を数えてみたら、さつまいも・じゃがいも・かぼちゃ・にんじん・枝豆。以上。この5つだけ。それ以外はほぼ全滅です。長男なんて、もう4年生(10歳)なのにトマトはいまだにダメ。
同じように「子どもが野菜を食べない…」と悩んでいるママ・パパに向けて、今日はわが家が何年もかけて試してきた工夫を、効いたものも惨敗したものも、正直にぜんぶ書いてみます。

結論:隠すより「甘い野菜をそのまま」。男の子は”かっこいい”で伸びる
先に、わが家がたどりついた答えを言っちゃいます。
- 苦手な野菜を必死に隠すより、もともと食べられる甘い野菜を「そのまま」出すほうが勝率が高い
- そして、男の子は「かっこいい!」の声かけでぐんと伸びる
この2つです。細かいテクニックもいろいろ試したんですが、結局この2本柱に落ち着きました。ここから、ひとつずつ体験を書いていきますね。
そのままで食べられる野菜だけは、ありがたい
まず、食べられる野菜(さつまいも・枝豆・かぼちゃ)。これはもう、なにも加工せず「そのまま」出すのが正解でした。蒸したさつまいも、塩ゆでの枝豆、ホクホクのかぼちゃ。3人とも、これはそのままでパクパク食べます。甘い・ホクホク系って、へたに料理するより無加工のほうが強いんですよね。台所で気合を入れる必要すらない。ありがたい話です。
甘い根菜スープは、色が緑じゃないから勝てる
次に効いたのが、甘い根菜のスープ。かぼちゃやじゃがいものスープは、うちの子たち大好きなんです。夏はこれを冷たいヴィシソワーズにすると、みんなよく飲んでくれます。
あとから気づいたんですが、勝てる理由ははっきりしていて、「色が緑じゃない・甘い・なめらか」の3拍子。この条件がそろうと、うちの偏食男子たちはわりとすんなり口をあけてくれます。

すりおろしにんじんパンケーキ(ただしチョコチップは必須)
今でもわが家の定番なのが、すりおろしにんじんを混ぜたパンケーキ。にんじんが食べられる子たちなので相性はいいんですが、ひとつだけ条件があります。
チョコチップを入れないとNG。笑
チョコチップさえ入れば喜んで食べるのに、なしだと「うーん」となる。まあ、それで野菜が入るならいいか、と割り切っています。ちなみに三男だけはチョコチップなしでもOKで、そのへんは個人差だなあと思います。
カレーのピーマンは、とにかく小さく刻む
これは定番中の定番なんですが、やっぱり効きます。カレーに入れる苦手野菜(うちだとピーマン)は、とにかく小さく刻む。存在に気づかれない大きさまで刻めば、カレーの濃い味にまぎれて食べられる。ベタだけど、ちゃんと効果あるんですよね。

ピーマンは「もう原形をとどめない」レベルまで刻むのが、わが家の掟です。
小さいうちだけ通用した「青汁パンケーキ」
これはちょっと切ない話なんですが、パンケーキに青汁の粉末を混ぜる技。小さいうち(2歳くらいまで)は、これでちゃんと食べてくれていたんです。
ところが、ある時期から上の子2人にはまったく通用しなくなりました。理由は「緑だから」。成長して賢くなると、生地がうっすら緑がかっているだけで「これ、なんか入ってる」と見抜くんですよね。子どもの観察眼、あなどれません。
三男だけ、なぜかケチャップ党
うちの三男は、なぜかケチャップ味が大好きなんです。白ごはんにふりかけ…ではなく、ケチャップをかけるとパクパク食べる。ちょっと変わってますよね。
じつはこれ、思い当たることがひとつあって。わたし、三男を妊娠中のつわりの時期、やたらトマトが食べたくて、毎日トマトの味噌汁を飲んでいたんです。そうして生まれてきた三男が、見事なケチャップ党。
もちろん「妊娠中に食べたもので決まる」なんて言うつもりはまったくなくて、ただの偶然だと思うんですが、なんだか不思議なご縁だなあと、ひとりで面白がっています。

毎日トマトの味噌汁を飲んでいた母から、ケチャップ党が誕生。偶然だろうけど、なんだか可愛いんです。
いちばんの武器は「かっこいい!」だった
そして、これがわが家最大の発見です。
苦手な野菜を一口でも食べたとき、「うわ、かっこいい!」と褒める。これがいちばん効きました。
一口食べると、得意げな顔になるんですよね。2歳だった三男でさえ、「かっこいい」「褒められる」となると、それはそれは嬉しそうな顔をする。男の子って、こういうところで本当に伸びるんだなあと実感しました。テクニックうんぬんより、最終的にはこの声かけがいちばん強かったです。

やってみたけど、惨敗したこと
さて、ここまで効いた工夫を書いてきましたが、正直に「ダメだったこと」も書いておきます。むしろこっちのほうが、同じ道を通る人の役に立つかもしれないので。
その1・家庭菜園の愛着作戦
うちは毎年、ピーマンやトマトを育てています。食育にもなるし、お弁当の彩りにもなるし、育てやすい。そして何より、「自分で育てたトマトなら、愛着がわいて食べるんじゃない?」という淡い期待があったんです。
一緒に水やりして、実がなって、収穫して……。
結果は、惨敗でした。笑
自分で手塩にかけて育てたトマトも、3人ともNG。愛着と味覚は、まったくの別物だったようです。


自分で育てたトマトなら食べるはず…という母の期待は、3秒で砕けました。
その2・ブロッコリーのポタージュ
「なめらかな液体にすれば、緑でもいけるかも」と思って作った、ブロッコリーのポタージュ。これも見事に撃沈しました。笑💦
液体にしても、なめらかにしても、「緑だ、まずそう」の一言。見た目のイメージだけで、口をつける前にジャッジされる。隠しても「色」で見抜かれるんだ、と痛感した一品です。
3兄弟で気づいた、野菜嫌いの傾向
何年もいろいろ試してきて、わが家なりに見えてきたことをまとめます。あくまで「わが家の場合は」ですが。
- 隠しても「色(緑)」でバレる。液体にしても、緑はダメ。うちの子たちにとって緑は「まずそう」のサインみたいです。
- 甘い・ホクホク・なじみのある味は勝てる。さつまいも・かぼちゃ・じゃがいも。この安心感のある甘さは強い。
- 成長すると、素朴な味を食べなくなることがある。世の中の美味しいものを知って舌が肥えると、小さいころ通用した技(青汁パンケーキ)が効かなくなる。これも個人差はあると思います。
そういえば、「園では食べるのに家では食べない」みたいな不思議も、うちではよくありました。そのあたりの話は別の記事(給食は食べるのに家では食べない…「好き嫌い」の正体)にも書いているので、気になる方はどうぞ。
さいごに:食べられるものを、大事に
野菜を食べない子に、あれこれ試したくなる気持ち、すごくわかります。わたしもさんざんやってきました。
でも、いろいろやってみて思うのは、無理にぜんぶ食べさせようとしなくてもいいのかな、ということ。まずは食べられるものを大事にして、そこにちょっとずつ、甘い野菜やスープを足していく。それくらいの気楽さがちょうどいい気がします。
そして、一口でも食べたら「かっこいい!」。うちはこれでずいぶん救われました。男の子の「褒められたい」パワー、ぜひ味方につけてみてください。
3兄弟それぞれの偏食タイプについては、偏食三兄弟の「偏食図鑑」にまとめているので、「うちの子はどのタイプかな?」と読んでもらえたら嬉しいです。
なお、お子さんの偏食で体調や成長のことが気になる場合は、自己判断せず、かかりつけのお医者さんや保健センターなどの専門家に相談してみてくださいね。